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2024年夏に「復活」する電気代補助金で電気料金はいくら安くなる?

2024年8月に期間限定で「復活」する電気代補助金。その内容を分かりやすく解説します。

過去の電気代補助金

電気代補助金は2022年2月に起きたロシアによるウクライナ侵攻をによるエネルギー価格高騰を受け、国民の生活を守るために導入されました。補助金は2023年1月にスタートし、一度延長され2024年5月分まで補助金が支給されました。

対象となる電気のユーザーの使用量に応じて、国から電力会社に補助金が支給され、電力会社は補助金として支給された分の金額をユーザーが支払う電気料金から値引きする形で実施されていました。

終了したが「復活」へ

電気代補助金が終了した直後、復活することになりました。

2024年夏の限定で復活へ

岸田首相が2024年6月、電気代補助金の復活を発表しました。5月分(6月請求)に終了したばかりですが、「夏」限定で復活させる方針を発表しました。

記者会見での発表によれば、電気を多く使う8~10月の3ヶ月限定での復活とのことです。物価高騰を乗り切るための緊急対策として、今回限り復活するとの方針を示しています。

補助金額は?

補助金額は1kWhあたり3.5円(家庭など低圧の場合)とされています。

1ヶ月300kWhの電気を使う標準世帯の場合、月1050円の値引きとなります。なおガス料金についても補助金を期間限定復活させる方針が合わせて発表されており、夏の間だけ光熱費が1割以上下落しそうです。

補助金を受けるにはどうすればいい?

補助金はこの補助金事業に参加している電力会社に支給されます。補助金の支給を受けた電力会社が、ユーザーが支払う電気代からこの補助金分を割り引いた額を電気代として請求することになります。補助金対象の電力会社を利用していれば、基本的には自動的にこの補助金を受けることが出来ます。

以前の実施時には大多数の電力会社が参加しており、多くの国民がその恩恵を自動的に受けることが出来ました。自分が利用している電力会社が補助金対象かどうかは、契約先の電力会社のホームページや経済産業省の補助金ページで確認してください。分からなければ契約している電力会社に問い合わせれば答えてくれます。大手電力会社や主要な新電力会社は基本的に補助金対象です。

補助金はこれが「最後になる可能性が高い

一旦終了した補助金を復活させること、そしてエネルギーに補助金を出すこと自体に批判が多いです。エネルギーへの補助金は脱炭素化の流れに逆らうためです。岸田首相も会見の中でその点に触れており、今回の実施が「最後」となることを強調していました。

エネルギー価格も2022年下半期と比較すれば足元では落ち着いており、今回限りの実施となる可能性が大きいでしょう。なお、電気代は夏場よりも冬の方が大幅に高くなる傾向があるため、冬場の電気代削減を今から考えておく必要があります。

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