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オール電化の電気代が本当に安くなる電力会社のリスト | 割高になる会社に注意!

オール電化住宅では、一般住宅以上に電力会社を慎重に選ぶ必要があります。何も考えずに電力会社を選ぶと、かえって大幅に電気代が高くなるケースが少なくありません。各社の細かな割引の適用状況もふまえて、オール電化住宅で本当に電気代が安くなる電力会社を紹介します。

オール電化の電気代が安くなる電力会社の一覧

東北・東京・中国・九州電力管内は出光でんき

上記の電力管内にお住まいの方には、出光でんきのオール電化プランをおすすめします。

出光でんきのオール電化プランは、大手電力各社の現行のオール電化プランと同じ料金体系のオール電化プランです。基本料金が割安に設定されており、オール電化住宅の電気代がしっかり安くなります。

それに加え、出光や昭和シェルのガソリンスタンドでの給油がリッター2円引きになる特典(月100Lまで)や、電気自動車と充電器を所有していると月200円引きになる特典もあります。

初期費用や解約違約金が無い料金メニューです。

関西・四国電力エリアは「のむシリカ電力」

関西電力と四国電力エリアにお住まいの方には、のむシリカ電力のオール電化プランがおすすめです。

関西電力と四国電力は自宅の設備に応じてIH割や電化割といった割引を提供しています。こうした割引は出光でんきなど、多くの新電力のオール電化プランにはありません。そのため割引が無いことで、料金単価の比較で安く見えても新電力の方が割高になることが多いです。

のむシリカ電力は大手電力に準じた料金体系を採用しており、新電力としては珍しく割引も提供しています。一般的なオール電化住宅(10kVA契約・月480kWh使用)で年間2500円前後、電気代が安くなることに加え、使用条件に応じて水が毎年もらえる特典もあります。

詳細解説:のむシリカ電力のオール電化プランのメリットと注意点・デメリット

北海道・北陸・沖縄電力エリアは乗り換え非推奨

上記エリアにお住まいの方は、お住いの地域の大手電力会社(北海道電力や北陸電力)が提供しているオール電化プランの利用をおすすめします。これらの地域では、大手電力のオール電化プランが割安です。

これらの地域では、設備の導入状況などに応じて様々な割引が適用されます。例えば北海道電力の「eタイム3プラス」では冬季に暖房融雪割引額という割引が適用されます。

上で紹介した出光でんきを始め、新電力各社のオール電化プランにはこうした割引がありません。そのため、料金単価で比較して「割安」であったとしても、割引が無いことで電気代が高くなるケースが多いです。

旧プラン相当は乗り換え非推奨

2016~19年頃をさかいに、大手電力各社のオール電化プランが大きく変わっています。端的に言えば、それ以前のオール電化プランは「大幅に割安」です。

以前のオール電化プランは原発が多く稼働していた時代に設計されたもので、深夜の料金単価が大幅に割安に設定されていました。原発は一定の出力で運転するのが一般的であるため、電力需要が少ない深夜にも多く発電してしまうため、その対策として深夜の料金単価を大幅に割り引いていました。

大手電力各社の旧プランも段階的に値上げが実施されてはいるものの、それでも割安な状況が続いています。そのため、大手電力旧プランから切り替えても安くなるオール電化プランは「無い」と言っても過言ではありません。

旧プランは新規申込受付を終了しており、一度解約すると再契約はできません。旧プランを利用している場合は基本的に切り替えは「NG」です。

旧プランとは、具体的に以下のものを指します。

  • 東京電力 電化上手
  • 関西電力 はぴeタイム
  • 中部電力 Eライフプラン

非オール電化プランに乗り換えるとどうなるのか

オール電化住宅が一般住宅向けの料金メニューを利用するとどうなるのか。実際にモデルケース(10kVA契約・月450kWh)で電気料金を試算した結果を紹介します。

社名・プラン名電気料金(月)
東京電力 スマートライフL12697円
ENEOSでんき13438円
東京電力「従量電灯C」
(一般住宅用の標準プラン)
14598円

一般住宅では東京電力の標準プランより割安になるENEOSでんきを契約したとしても、東電のオール電化プランより月700円以上も割高になる結果となりました。東電の標準メニューと比較すると月2000円近く割高です。

オール電化プランは電力需要が少ない深夜の料金単価を大幅に割安に設定しています。オール電化住宅では深夜に電気を使ってお湯を沸かすため、深夜の割安な料金単価と組み合わせて初めて経済的メリットが生まれます。間違って非オール電化プランを契約しないよう注意しましょう。

また、オール電化プランと銘打ったものの中には、大手電力各社のオール電化プランと比較して明らかに電気代が割高になる「オール電化プラン」も存在します。その点にも注意が必要です。

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