中部電力ミライズがスタートした銀行サービス「カテエネBANK」は、実は損になるユーザーも少なくありません。メリット・デメリットを解説します。
カテエネBANKのメリット
電気・ガス代の支払いで1~5%をポイント還元
カテエネBANKで中部電力の電気代・ガス代を口座振替で支払うと中部電力のカテエネポイントが付与されます。ポイント付与率は以下のとおり。
条件 | ポイント付与率 |
---|---|
中部電力ミライズの 電気・ガス料金の口座振替 | +1% |
2件目の口座振替設定 電気・ガス料金以外も可 | +1% |
3件目の口座振替設定 電気・ガス料金以外も可 | +1% |
月末の円預金残高が100万円以上 | +1% |
月間のデビットカードの利用金額が合計3万円以上 | +1% |
基本的な付与率は1%で、条件を満たすと最大5%分のポイントが付与されます。
なおカテエネポイントは電気代などの支払いに充当できるほか、楽天ポイントなどへの交換も可能です。
ATM手数料・振込手数料の無料特典が充実
カテエネBANKはATM手数料が毎月5回、振込手数料も毎月5回無料です。
毎月5回も無料であれば、多くの方が無料で利用できるでしょう。
カテエネBANKのデメリット
デメリットもあります。
ポイント還元率1%は「弱い」
電気・ガス代へのベーシックな還元率「1%」は弱いです。
還元率が高いクレジットカードのポイント還元率は1%です。中には年会費無料で還元率1.2%のリクルートカードのような高還元のクレジットカードもあるので、そのような高還元率のクレジットカードからカテエネBANKの口座振替払いに切り替えるとむしろ還元率が減少するケースもあります。
カテエネBANKで電気・ガス代を支払う場合は「還元率2%以上」を目指してください。2%を達成できるのであれば、カテエネBANKを利用するメリットはあると言えます。
中部電力の電気代が「高い」
電力自由化で多くの電力会社が新規参入し、中部電力よりも割安な料金プランを提供しています。一般家庭の平均的な使用条件で中部電力の標準プラン(従量電灯B)より6%前後安くなる電力会社もあるので、カテエネBANKで頑張ってポイント還元率を高めるよりも割安な電力会社に切り替えた方がおトクです。
ただし、一人暮らしの方は中部電力以外の電力会社に切り替えても節約メリットが小さいです。金額だけでなく率で見てもせいぜい3%程度しか安くならないので、一人暮らしの方は中部電力の電気を利用したままカテエネBANKのポイント還元率を高めていくのがおすすめです。2人暮らし以上の方は電力会社を切り替えましょう。
割安な電力会社は以下の記事の比較表から簡単に探すことができます。
中部で電気代が安いおすすめ電力会社の料金比較表結論
- 1人暮らしなら「おトク」
- 2人暮らし以上なら電気を他社に替えた方がおトク
カテエネBANKは一人暮らしの方ではおトクになりやすい一方、2人暮らし以上の方にはあまりおすすめできません。電力会社を割安な新電力会社に乗り換えた方がおトクになるケースが多いです。
電力会社の切り替えはネットの申し込みだけで完了、工事や初期費用も多くの場合必要ありません(一部、初期費用が掛かる新電力会社もある) どの電力会社を利用しても停電が増えることはなく、電気の質も同じです。
中部で電気代が安いおすすめ電力会社の料金比較表