災害への備えは大事だと分かっていても、「非常食を買っても期限切れになる」「どこに保管したか忘れる」といった課題を感じる方も多いでしょう。
中部電力ミライズが提供する「for保存食ローリングストック」は、電気の契約にオプションで加えるだけで、非常食の備蓄と地震時の経済的備えをまとめてサポートするプランです。
この記事では、その特徴やメリット・デメリットを、実際の料金感やセット内容を交えて紹介します。
特徴と仕組み
「for保存食ローリングストック」は、中部電力ミライズの各種電気料金プランに月額480円で付けられるオプションサービスです。
ポイントは以下の2つ。
- 年1回、非常食セットが自宅に届く
- 大地震(震度6強以上)で見舞金が支給される
手間をかけずに「防災を習慣化できる」ことを売りにしています。
年1回届く非常食セットの内容

プランに加入していると、年に1回、非常食が自動的に送られてきます。
2025年7月時点でのセット例は以下の通りです。
- 尾西の白飯、ドライカレー、チキンライスなどのアルファ米
- 缶詰パン(黒糖味など)
- ホテイの焼き鳥缶
- 横浜開花亭シリーズの肉じゃが、さば味噌煮、けんちん汁など
推定市場価格は約4,300円相当。
新しいものを受け取ったタイミングで古いものを食べて入れ替える「ローリングストック」の考え方を実践できます。
非常食を買いに行く手間が省け、賞味期限管理を忘れがちな人でも、常に一定の備えを維持できるのが大きな利点です。
大地震発生時の見舞金支給
もうひとつの特徴が「見舞金制度」です。
設定した住所が震度6強以上の地震に見舞われた場合、以下の金額を受け取れます。
- 震度6強:3万円
- 震度7:10万円
これは保険とは異なり、被害の有無や損害額にかかわらず、条件を満たせば必ず支給される「見舞金」です。
地震保険に加入していない方にとっては特に大きな安心材料になるでしょう。
月額480円というコスト感
気になるのは月480円(年間5,760円)の料金です。
「非常食の市場価格が約4,000〜4,500円だから、元が取れない」と考える人もいるでしょう。
ただし
- 購入・管理の手間が省ける
- 賞味期限切れを防げる
- いざという時の見舞金を受け取れる
といった「付加価値」も含めて検討するのがポイントです。
特に、震度6強クラスの地震が一度でも発生すれば、見舞金で何年分もの費用をカバーできます。
こんな人におすすめ
- 備蓄の管理が苦手、忙しくて買い替えを忘れがち
- 地震保険に入っていない、または簡易的な備えを補完したい
- 月ワンコイン程度なら無理なく防災投資できる
「お金だけでなく、安心を買う」という感覚で選ぶと納得しやすいプランです。
注意点・デメリット
もちろん、全員に万能なプランではありません。
- 地震保険にしっかり加入している場合、見舞金の価値は相対的に下がる
- 非常食の金額だけで見るとわずかに割高
- 契約を長く続ける前提で防災投資を考える必要がある
とはいえ「自分で備蓄を続けられる自信がない」という人には、むしろこうした自動サービスが有効です。
まとめ:手間なく防災を続ける手段として検討を
「for保存食ローリングストック」は、
- 非常食の定期入れ替えを自動化
- 大地震時の経済的備えもセット
という特徴を持つユニークなプランです。
防災は「分かっていても後回しにしがち」なもの。
このプランを使えば、月480円で「備えを習慣に変える」ことができます。
地震保険に未加入の方は特に、ひとつの安心材料として検討する価値があるでしょう。