前澤友作氏のカブ&ピースが2024年11月からサービスを開始するカブアンドガス そのメリット・デメリットや注意点をわかりやすく解説します。かえって損になりやすいケースも具体的に明示します。
カブアンドでんきのメリット・デメリット 注意点は電気代! | 評判は?カブアンドガスとは
前澤友作氏が代表を務めるカブ&ピース社が始める家庭向けのガス供給サービスです。同社はガスの供給に必要な設備を保有しておらず、またガスの販売に必要な登録も行っていないためインフラを保有する他社と提携し、同社は代理店や取次という形でサービス提供を行います。
供給エリアは?
以下の都市ガス供給エリアに対応しています。
- 東京ガスのエリア
- 大阪ガスのエリア
- 東邦ガスのエリア
- 西部ガスのエリア
東京ガスのエリアではCDエナジー、大阪ガスエリアでは大阪ガス、東邦・西部ガスのエリアではミツウロコグリーンエネルギー社がガスの供給を担います。
解約違約金は?
解約違約金はありません。
ガス代の支払い方法は?
口座振替とクレジットカード払いに対応しています。
ガス料金のシミュレーション
カブアンドガスのガス代を各地域の大手ガスの「一般料金」と比較します。世帯人数ごとの平均的な使用条件での料金比較です。付与される未公開株は価値の算定が難しいため試算に含んでいません。
いずれの地域でも大手ガスと「同額」という結果です。
カブアンドガスのメリット
未公開株が付与される 将来的な値上がり期待も
カブアンドの一番の特徴は、サービスを利用すると「カブ&ピース」という会社の未公開株がもらえることです。具体的には、サービスを利用すると「株引換券」というものが付与され、それを特別な種類の株(種類株式)に交換できます。
未公開株というのは、証券取引所で売買されていない会社の株のことです。その会社が今後もし証券取引所に上場すれば「公開株」となります。
最近、日本では買い物やサービス利用でもらえる「ポイント」が人気ですよね。カブアンドではそのポイントの代わりに未公開株がもらえる仕組みになっています。
付与される株式は将来的に値上がりする可能性もあり、「1P=1円」といった決まったレートが存在するポイントの付与よりも将来的に「儲かる」可能性があるのがカブアンドの最大のメリットです。
ガスの品質・安定供給は変わらない
2017年から家庭でもガス会社を自由に選べるようになりました(ガス自由化) これにより、多数の会社がガスの販売に参入しています。東京電力や関西電力などの電力会社、ENEOSのような石油会社もガスの販売に続々参入しています。
ガスを届けるためのガス配管などは引き続き、各地域のガス会社(東京ガスや大阪ガス)が管理・運営しており、新規参入の会社は送料を払ってお客さんにガスを届けています。例えばガス管からのガス漏れなどの緊急事態が発生した場合、地域のガス会社が引き続き緊急対応を行うことになっています。
ガスには決まった規格があり、また同じガス管を通って各家庭に届けられるためガスの品質も契約先の会社による違いは全く存在しません。
カブアンドガスのデメリット
未公開株には値下がりリスクもある
未公開株が付与されることで「儲かる」可能性があるカブアンドガスですが、付与された未公開株は値下がりするリスクもあります。
証券取引所に上場している株式は株価が毎日大きく変動しており、テレビや新聞などでも株価のニュースが毎日流れていますよね。未公開株も上場株式ほどではないにせよ、株価の変動があります。仮に倒産することがあれば株式の価値はゼロに近くなります。
また、カブアンドの未公開株はカブ&ピースが上場するまでは自由に売買が出来ない可能性があり、換金したい時に換金できない可能性もあります。
ガス料金が割高になる可能性も
新規参入のガス会社の中には、既存のガス会社よりも年間3千円以上安い料金プランを提供している会社もあります。カブアンドガスは大手ガスと「同額」なので、割安なガス会社と比較するとガス料金はどうしても割高です(ガス料金の試算は都市ガス自由化比較サイトで)
また、注意が必要なのがガス床暖房やガス暖房器具、ガス浴室乾燥機やエネファーム(家庭用燃料電池)などの特殊なガス機器を導入している住宅です。設備に応じてガス代が割安な料金メニューを既存のガス会社が提供していることが多いため、カブアンドガスに切り替えることでガス代が高くなる可能性が高いです。
対応エリアが限定される
カブアンドガスは大手都市ガス4社のエリアのみ対応しています。その他の中小の都市ガス会社のエリアや、日本の住宅の約4割で利用されているプロパンガスは「対象外」です。
カブアンドでんきのメリット・デメリット 注意点は電気代! | 評判は?ガス料金の比較は
ガス料金が安いガス会社は地域によって異なります。以下の料金比較サイトを利用して料金比較することをおすすめします。
都市ガス自由化比較サイト – 日経TRENDYにも掲載されたガス料金比較サイト