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電気代が高い?オクトパスエナジーのメリット・デメリット

オクトパスエナジーは本当に電気代が「安い」のか。実は地域によって状況が大きく異なるという事実があります。ネット上ではあまり正確に語られることが無い事実を、他社料金メニューと比較しながら解説します。

オクトパスエナジーとは

英国エネルギー企業と東京ガスの合弁

オクトパスエナジーは英国のエネルギー企業であるオクトパスエナジーと、東京ガスの合弁会社です。オクトパスエナジーは英国で成長中の新興エネルギー企業で、独自開発の顧客管理システムによりコストを削減しています。この独自開発のシステムはほかのエネルギー企業にも販売・提供しており、システムに強みがある企業と言えます。

オクトパスエナジーのメリット

北海道・中部・北陸・四国では安い

上記のエリアでは、各地域の大手電力会社の標準メニューと比較して安いだけでなく、他の新電力会社と比較しても競争力がある料金水準です。各地域の大手電力会社の標準メニューとの料金比較は以下のとおり。

世帯人数別
年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
北海道電力エリア
グリーンオクトパス
2023-12
-6122円-14744円-17559円-20541円
中部電力エリア
グリーンオクトパス
2023-12
-1358円-4005円-5336円-6736円
北陸電力エリア
グリーンオクトパス
2023-12
-5701円-13162円-15365円-17719円
四国電力エリア
グリーンオクトパス
2023-12
-686円-3905円-5252円-6692円

特に北海道・北陸電力管内ではかなり安いです。

最大15000円キャッシュバック

新電力比較サイトのリンクからオクトパスエナジーに申し込むことで、電気代が最大15000円割引になる特典が付与されます。電気代が毎月1250円、初回請求から12ヶ月にわたり割り引かれます。最新のキャンペーン実施状況は公式サイトで確認してください。

解約違約金・初期費用が無い

オクトパスエナジーの「グリーンオクトパス」には初期費用や解約違約金がありません。短期間で解約しても解約違約金がありません。

再生可能エネルギー実質100%の電気を供給

オクトパスエナジーは非化石証書(再エネ指定)という仕組みを利用することで、実質再生可能エネルギー100%・実質CO2排出量ゼロの電力を供給しています。

実際に供給される電力は7割以上が火力発電によるものですが、その電力に非化石証書という証明書を付加することで実質的に再生可能エネルギーによる電力を供給しているとみなされる制度を利用しています。

オクトパスエナジーのデメリット

中国地方・東北エリアでは割高

中国地方と東北電力管内では、オクトパスエナジーは「割高」です。各地域の大手電力会社の標準メニューとの料金比較は以下のとおり。

世帯人数別
年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
東北電力エリア
グリーンオクトパス
2023-12
+817円+25円-647円-1363円
中国電力エリア
グリーンオクトパス
2023-12
+3135円+5347円+5455円+5571円

東北電力管内では3人以上世帯では東北電力より安くなる可能性があるものの、節約メリットはごくわずか。また中国電力管内にいたっては基本的に一般家庭では中国電力よりも割高になるので、メリットがありません。

これら2エリアにお住まいの方にはオクトパスエナジーはおすすめしません。

中国地方で電気代が安いおすすめ電力会社の料金比較表

東京電力管内ではやや割高

東京電力管内ではメリットが無いわけではないものの、他社と比較すると割高です。東京電力の標準メニューとの料金比較は以下のとおり。

世帯人数別
年間節約額
1人
20A / 月170kWh
2人
30A / 月348kWh
3人
40A / 月391kWh
4人
50A / 月437kWh
東京電力エリア
グリーンオクトパス
2023-12
+1322円-1047円-2540円-4119円

2人以上の世帯では東京電力よりも電気代は安いですが、実は親会社の東京ガスの電気料金プランの方がオクトパスエナジーよりも安いです。東京電力管内にお住まいの方で、電気代の安さを求める方には東京ガスの電気をおすすめします。

関東で電気代が安いおすすめ電力会社の料金比較表

外資系には注意も

オクトパスエナジーには東京ガスの資本も入っていますが、外資系企業である点には注意が必要です。

これまでに外資系の新電力会社が消費者トラブルを起こし問題になった事例が散見されており、外資系新電力はトラブルが多い傾向があります。また、撤退も多くサービスの継続性の面でも外資系企業は弱いと言えます。オクトパスエナジーについては現在のところ目立ったトラブルの事例は無いものの、注意すべき点と言えます。

東京ガス系の新電力は2022年に相次いで新電力事業を終了しています。

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