東北電力と東北電力フロンティア、何が違うのか比較した上で「どちらを選ぶべきか」結論をまとめます!
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東北電力フロンティアと東北電力のちがい
東北電力フロンティアは子会社
東北電力フロンティアは東北電力が100%出資して2021年に設立した子会社です。
「スマート社会」の実現を目標としており、親会社には出来ない特徴的な電気料金メニューや、インターネット通信サービス、見守りサービスの提供などを行っています。
親会社と子会社で何が違うのか、以下で詳しく解説します。
電気料金の違い
東北電力フロンティアは複数の電気料金メニューを提供しています。その中でも最もベーシックな「スマートでんき」は、東北電力の標準メニューである従量電灯と比較して割安なプランです。世帯人数ごとの平均的な使用条件で東北電力と東北電力フロンティアの電気料金を比較します。
お得率と年間節約額 | 1人 20A / 月170kWh | 2人 30A / 月348kWh | 3人 40A / 月391kWh | 4人 50A / 月437kWh |
東北電力フロンティア スマートでんき | -597円 | -2599円 | -3035円 | -3496円 |
一般的な住宅では年間3千円前後、東北電力フロンティアのスマートでんきの方が安くなります。
東北電力フロンティアはこのほか、Netflixの利用権が付いている「シンプルでんき」などの料金メニューを提供しています。
東北電力フロンティアの方が電気代が安い理由は?
親会社よりも子会社である東北電力フロンティアの方が電気代が安く設定されている背景には、電力自由化における厳しい競争があります。
2016年に家庭向けを含めた電気の販売が完全自由化されました。自由化により、これまで東北+新潟の電力販売を独占してきた東北電力は新規参入の「新電力会社」にシェアを奪われ続けています。東北電力も他の会社と提携するなどして首都圏で電気の販売を行うなどしていますが、従来のエリアでのシェア低下が続いています。
そうした状況は東北に限らず、全国でも同様です。そこで大手電力各社は子会社を設立し、従来からの自社エリア内でも割安な料金メニューを提供することで、他社に流れていた顧客の食い止めに動いています。例えば北海道電力は北海道電力コクリエ、東京電力はPinTなどを設立し、自社エリア内でも電気の販売を行っています。
本体で料金を引き下げることが出来ればそれが顧客の流出食い止めに最も有効ですが、利益が減少します。利益を確保しつつ、シェアを確保する上で子会社による営業が有効と判断されているようです。
東北電力フロンティアと東北電力、どちらを選ぶべき?
結論から言えば、どちらもベストな選択とは言えません。東北電力フロンティアは東北電力よりも割安ですが、新規参入の電力会社(新電力会社)は更に割安な料金メニューを提供しているところもあります。そうした割安な料金メニューを提供している新電力会社を利用したほうが、電気代が安くなる可能性があります。
東北電力エリアで選べる電力会社は以下の記事で一覧比較できます。参考にしてください。
東北で電気代が安いおすすめ電力会社の料金比較表