Looopでんきは一人暮らし世帯で利用すると、電気代が高くなりやすい場合があります。逆に、一人暮らしで利用するとメリットが大きくなるケースもあります。一人暮らしでLooopでんきを利用すべきケースと、利用すべきでないケースを解説します。

Looopでんきを利用すべきでない一人暮らし世帯の特徴
まずはLooopでんきを利用すると「損になる」リスクが高い一人暮らし世帯の特徴をまとめます。
ワンルームや1Kの狭い間取りの住宅

Looopでんきの「スマートタイムONE」は基本料金が0円です。なので契約容量が大きく、基本料金が高いケースでメリットが大きくなります。ワンルームや1Kの住宅は契約容量が小さく、基本料金の負担が小さいためき基本料金0円のLooopでんきを利用してもメリットが薄いです。
また、Looopでんきは使用量に関係なく一定(時間帯ごとに変動)の従量料金が発生します。一般的な電気料金プランは、使用量が増えるごとに単価が3段階で高くなる料金体系を採用しており、使用量が少ないと単価が安く済みます。ワンルームや1Kで単身世帯だと、使用量が少なく単価も低いため、Looopでんきに乗り換えるとかえって単価が高くなるリスクが大きくなります。
東日本エリアに住んでいる
北海道・東北・東京電力管内にお住まいの方は、Looopでんきはおすすめしません。
Looopでんきは「電力取引価格」に連動して30分ごとに料金単価が変動する「市場連動型」の料金プランです。実はこの電力取引価格は、東日本エリアではしばしば高騰することがあります。電力取引価格が高騰した場合、北海道電力や東京電力の電気代が高くなることはありませんが、Looopでんきの電気代は高くなります。
西日本エリアでも高騰が起こらないわけではありませんが、東日本エリアはリスクが明らかに大きいです。電力取引価格の高騰が起こると、電気代はこうなります(使用条件は2人世帯の平均的な水準)
電力会社・プラン | 電気料金 40A 300kWh 2024年6月 同額の再エネ賦課金含まない |
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東京電力エナジーパートナー 従量電灯B | 9635円 |
Looopでんき 電力取引価格12.37円/kWh 24年6月平均 | 9801円 |
Looopでんき 電力取引価格30.76円/kWh 22年3月平均 | 16319円 |
Looopでんき 電力取引価格12.37円/kWh 21年1月平均(過去最高値) | 28998円 |
オール電化住宅
電気温水器やエコキュートがあるオール電化住宅には、Looopでんきはおすすめしません。オール電化住宅では、オール電化向けの電気料金プランを契約してください。Looopでんきにはオール電化プランはありません。
オール電化住宅は、深夜にまとめてお湯を沸かして貯めておくシステムです。なので深夜に電気を大量に使います。そうした特性に合わせて、深夜の料金単価を大幅に安く設定している「オール電化プラン」と組み合わせて使うと、電気代が安くなります。Looopでんきにはオール電化プランは無いため、オール電化住宅で利用すると大手電力会社のオール電化プランと比較して電気代が大幅に高くなるケースが多いです。

Looopでんきを利用してもいい一人暮らし世帯の特徴
続いて、Looopでんきを利用するとメリットを得やすい一人暮らし世帯の特徴をまとめます。
2LDK以上の広い間取りの住宅
2LDK以上の一人間取りの住宅で一人暮らしをしている場合、LooopでんきのスマートタイムONEはおすすめできます。
記事前半でも前述のとおり、Looopでんきの「スマートタイムONE」は基本料金が0円です。なので契約容量が大きく、基本料金が高いケースでメリットが大きくなります。広い間取りの住宅は契約容量が大きく、基本料金が高くなる傾向があるためLooopでんきとの相性が良いです。
また、これも前述の通りですが、一般的な電気料金プランは、使用量が増えるごとに単価が3段階で高くなる料金体系を採用しており広い間取りの住宅で電気を多く使うと、電気料金の単価自体が高くなります。それに対しLooopでんきは使用量に関係なく一定(時間帯ごとに変動)の従量料金が発生するため、電気を多く使う住宅でメリットが大きくなりやすいです。
西日本エリアに住んでいる
Looopでんきは電力取引価格に連動して電気料金の単価が変動する市場連動型プランです。電力取引価格が下がれば電気代が安く、上がると電気代も高くなります。
前述の通り、東日本エリアでは電力取引価格がしばしば高騰しています。それに対し、西日本エリア(中部・北陸・関西・中国・四国・九州電力管内)では、比較的安定して推移しています。
西日本エリアでは原発の再稼働が進み、電力供給に余裕があることや燃料費が安い原発の電力があることで電力取引価格が抑えられています。東日本エリアでは原発が1基も稼働しておらず、また東西で電気の融通できる量も限られているため、東と西でこのような差が生まれています。
